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霧島和孝(きりしま・かずたか):なぜ賃金は上がらないか 2008/8/19

要約:景気後退に入った。戦後最長の景気といわれたが賃金はほぼ上がっていない。景気が回復しても賃金は上がらないだろう。働いた人にはきちっと賃金が支払われるように官民ともに心がける必要がある。

先週発表されたGDPの成長率はマイナスでした。景気後退と見ていいんでしょうね?(山下アナウンサー)

前期比年率2.4%の大幅なマイナス。前の景気後退期2001年7-9月の頃以来の落ち込み幅。景気後退を裏付けている。

今年はオリンピックのあるうるう年で1-3月期は一日多く、その分(その期は)強く出た。その反動が出たという面もあるが、景気を引っ張る両輪といわれる、輸出設備投資にブレーキが掛かったのは確実。さらに内需の柱である個人消費には一向に火がつかない。2002年2月から続いている戦後最長の景気回復はついに終焉を迎えたとみていい。

戦後最長の景気といわれたが、実感がともなわない。賃金が上がっていない。

景気は2002年から回復しているが 賃金が伸びたのは2005年になってから。昨年はボーナスが減少して再びマイナスになっている。
東証一部上場企業は5期連続最高益を更新している。ところが賃金まで景気回復の恩恵が回らなかった、というのが今回の景気回復の姿。

景気回復が長かったにもかかわらず、賃金があがらないのはなぜなんでしょうね?(山下アナウンサー)

いろんな要因が考えられる。

  1. 一つは中国などの新興国の台頭。日本の輸出品で代表格である電気製品の価格は競走上どんどん下げている。競争力を維持するために価格を下げなくてはならないので、賃金を上げられない。
  2. 国内相手の企業は、人口が減少しているし内需も不振なのでなかなか収益を上げられない。今回高利益を上げたのは輸出の大企業のみ。個人消費は低迷し、公共投資は減っているので中小企業を中心に売上はさほど回復しなかった。賃上げどころではないというのが実態。
  3. さらに、企業はリストラの手を緩めていない。バブル期の過剰雇用に懲りた。次の不況期に備えて正社員の数を抑えて非正規雇用の拡大に走っている。
  4. 株主の意見が強まっている。外国人株主の意見が強まっていて、高い配当を得るために人件費を抑制しようといっている。
  5. 最近2005年ぐらいから原燃料・食料価格が大幅に上がってきて企業の賃上げ余力を奪っている。中小企業では賃上げどころか倒産が目立ってきている。


景気が回復しても賃金は上がらないでしょうか?(山下アナウンサー)

今回の景気後退は外的ショック・外傷だ。前の景気後退(バブル崩壊)は内部疾患だった。非常に重いものだった。
ところが今回は外傷だから、傷が治れば持ち直すのではないかという見方が多い。アメリカや中国は景気てこ入れ策を始めているので、世界経済は来年後半から回復そしそうだ。すると日本経済も輸出主導で景気回復する見込みだ。しかしグローバル競争は続いているし、国内需要は弱く、人件費の抑制を望む株主の意見も強いので、またもや景気は回復しても賃金は上がらないだろう。残念だが。

それならば賃金を上げるように政府は動くべきでしょうか?(山下アナウンサー)

そういう意見も多い。福田首相のメールマガジンにそのような話を載せている。ただ、政府が企業の行動に干渉するのは資本主義の社会ではおかしな話なので、福田首相の話も国民へのポーズだろう。

私は、ただ一点だけ直したほうがいいと思うところがある。非正規雇用対策、同じ仕事をしている正規、非正規社員の格差を無くすべきだ。
この4月に改正パート法が施行された。非常に評価できる。働きに見合った賃金が最も効率的。改正パート法はその趣旨にのっとっている。
働きに見合った賃金を構築していくと全体としても賃金があがっていくと思う。そういった面で効率的な賃金制度が出来ていくので、官民ともにそうした努力を増やしていく必要がある。

一生懸命働いているのに賃金がついてこないのは最悪なので、働いた人にはきちっと賃金が払われるような制度設計を官民ともに心がける必要がある。

2008年 8月 19日 水曜日 霧島和孝(きりしま・かずたか):なぜ賃金は上がらないか


編者感想:液晶業界の人と話をしたが、「とても忙しいがその分利益が伴わない。体力のある企業でないと高付加価値化、大型サイズには対応(製造装置メーカーとして)できない」と言っていた。現在建設中の液晶パネルやPDP製造工場では、マザーガラスが大体 2.5mx3,4m の大きさを製造ラインで流そうとしている(このガラスから適当に面取りする)。確かにこれを新興国が追い掛けることは難しかろう。おそらく景気回復期にはいい値段で利益も上がりそうだ。しかし、働く人の給料があがらないと買い手がいないことになる。儲かっている企業から従業員の給料を上げていってもらいたいものだ。

テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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