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内橋克人(うちはし・かつと):裏目に出たアメリカの金融危機対策 2008/3/18

週明けのニューヨーク市場は12000ドルを割ったまま、外国為替も1ドル97円台、株安円高の流れは止らない
FRBは日曜日休日にもかかわらず公定歩合の引き下げを決めた。週明けの東京市場などの株安連鎖を止めるためだったが、株安・ドル安は止らなかった。

今回の対策はいくつか同時に取られた。
1.FRBの公定歩合を0.25%引き下げて年3.25%にする。
2.経営危機に陥ったアメリカの証券大手ベアー・スターンズに緊急融資を行なった。また証券会社に直接融資制度を導入した。
3.明日定例のFOMC(公開市場委員会)を開き、FF金利(短期金利)を引き下げる。現行の3%を2.25%~2.50%になるだろう。利下げの限界レベルになる。

これだけの対策を打ったのに株安連鎖に歯止めがかからなかった。
これらの措置は、逆に「ここまでやるほど危機に陥っているのか」という不安な市場心理を生んだことにある。緊急措置が裏読みされた。

FRBが銀行以外に(傘下のニューヨーク連邦準備銀行を通じててはあるが)資金を供給するのは1929年の大恐慌以来のこと。
アメリカの金融システム不安は新たな段階に達していて、金利引下げ・量的緩和の効果が出ないのではないかと思われるようになった。

「二つの負のスパイラル」が発生するのではないか。

1.限度いっぱいの利下げ→ドル安→投機マネーが原油・商品へ流れる→米国内でインフレ→個人消費の下押し(→利下げ)
景気悪化、株安の元でのインフレ、スタグフレーションが始まる

2.ドル安(円高)→アメリカと日本の株安→ドル売り→(ドル安)
アメリカの金融政策は手詰まり。アメリカの長期債権までが売られている。ドル資産離れ。

アメリカのコア消費物価指数(CPI)は2%台半ば。FRBのFF金利の利下げで実質金利はゼロかマイナスになってしまう。
これ以上は利下げは無理。

過去のドル安局面では日本は円売り介入を行なった。それが出来たのはアメリカの経済が堅調だったから。今回は全く違う。

円高・株安・ドル離れ」の転機は容易に訪れない。

2008年 3月 18日 火曜日  評論家 内橋克人(うちはし・かつと)


編者感想:FRBが銀行以外に資金を供給したのは大恐慌以来というのが不気味だなぁ。

テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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