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金子勝: 日本のものづくりの衰退を考える 2010/4/7 水曜日

 日本のものづくりの国際競争力の衰退は激しい。OECDの統計で国民一人当たりのGDPは、90年代は2から5位だった。小泉構造改革が始まった2001年から急速に地位低下がはじまる。2001年は3位、2007年は19位、2008年は23位。この国の産業は衰退期にあるという自己認識から出発しなくてはならない。「失しなわれた20年」とそれに続く間違った道「構造改革」を取った結果だ。

 企業は貸し渋りの中、選択と集中を行い、困ったらM&Aで企業を買収するというアメリカ流そのものだ。構造改革でそのまま競争力をなくしてしまった。若者の雇用、若い技術者の雇用が減った。経営者は当面の利益が上がる雇用の規制緩和とか、法人税の減税ばかり言って、日本型経営の利点であった中長期的視野の経営が出来なくなっている。経営者の能力が低下している。

 100年に一度の不況と産業衰退の中、マクロ政策ではだめ。将来何で食っていくかという根本的な産業政策が必要。それは二つある。最先端技術とインドなどにも売ることの出来るようなものを作ること。環境エネルギー産業が重要。しかしCO2削減、再生可能エネルギーの固定価格買取、排出量取引でも経済界は完全に後ろ向きだ。衰退はとまらないだろう。

 ニーズが高い医療機器、医薬、介護ロボット市場が伸びる可能性が大きい。こういう分野に戦略的なきちんとした産業政策を立てるべきだ。

慶應義塾大学経済学部教授 金子勝(かねこ・まさる) 



編者コメント
感想 [現状をまとめるとそういうこと]

 経営者の能力低下は実感する。失われた20年のあとでも経営者達はその考え方を変えた人に取って代わらなかった。経営者達はそれにくわえて、小さなバブルを用意した小泉構造改革に悪乗りしたように見える。水が低いところに流れるようにぐずぐずと思考停止したまま内向きな経営になってしまった。それが小泉構造改革だったのだろう。

 失敗したのだからプレーヤー(経営者)のメンバーチェンジが行われなくてはならかった。そうしなければ再び同じ事を繰り返す。第二次世界大戦でも、ノモンハンの失敗を指揮した司令官が予備役にならずに横滑りしてインパール作戦を行った。今、同じ事を繰り返して日本は産業の衰退期に入ってしまった。

 





テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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