Ads by Google鈴田敦之(すずた・あつゆき):悪い物価上昇と景気 2008/3/31

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2008-03-31

景気が良くなって個人消費が強まり、需給が引き締まり物価が上がる > 良い物価上昇
個人消費が増えず、景気が悪い中で原材料価格が上がって物価が上がる > 悪い物価上昇

先週総理府が2月の物価上昇を発表した。対前年同月比で1.0%上昇。1月は0.8%の上昇で5ヶ月連続の上昇となった。
1.0%上昇は、消費税upをしたときで、10年振り

物価上昇の中身はエネルギー関係で0.7%、小麦を原料とするバンなどの食料で0.26%
先物商品市場の上昇が現実化してきた。

エネルギー価格上昇の原因は投機マネーの流入といわれるが、新興工業国の消費量増加・原油埋蔵量の減少などが原因で、高止まりになるだろう。

食料は、近く小麦の政府引渡し価格が30%値上げされる。
去年ヨーロッパ、オーストラリアで旱魃があった。それを除いても食料価格上昇には構造的な問題がある。

新興国が工業化すると食料輸出国から輸入国に変るから。
トウモロコシはバイオエタノール、ダイズはバイオディーゼルに使うことになり、小麦から転作する動きがある。
限られた食料を国同士が奪い合い、燃料と食料で奪い合う。この(食料需給逼迫の)構造は一時的ではない。我が国の食料自給率は36%で、これを上げるのも難しい。

この物価上昇個人消費は押し下げられる。今年の春闘の賃上げは去年とほぼ同じになるだろう。物価上昇を見込むとほとんど増えないかマイナス。雇用関係の指標もよくない。

消費者心理が冷え込むことが心配だ。
景気は今まで輸出と設備投資で引っ張ってきた。これらが減少し、かつ個人消費はマイナス方向になり、良かった企業収益も減益になるだろう

景気が下がっていく中で物価が上がるスタグフレーションという最悪の事態もありうると考えておくべきだ。


2008年 3月 31日 評論家 鈴田敦之(すずた・あつゆき)


編者感想:番組改変で浜中アナウンサーが今日から担当になった。来週の月曜日から、前週放送された「健康ライフ」「ビジネス展望」を一週間分まとめて番組のホームページで聞くことができるようになるとか。その二つの番組は問い合わせが多いからだそうである。
「ラジオあさいちばん」の番組ホームページはこちら https://www.nhk.or.jp/radiodir/asa

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