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山下一仁(やました・かずひと):食の安全と貿易 2008/4/29

山下さんは「食の安全と貿易」と言う本を出版されたばかりですが、中国輸入餃子、輸入牛肉の事件についてどう思いますか。(浜中アンカー)

    今日の問題は二つのことが結びついて起きている。
  1. 技術進歩でおいしいものが食べられるようになった。また簡便な冷凍食品が流通している。技術進歩の反面の問題として、農薬・食品添加物がたくさん使用されている。生産方法が変ってBSEが発生した。遺伝子組み替え食品を食べることの不安がある。
  2. グローバル化した貿易が進展している。世界中から良いものを安く買える。マイナスの側面もある。日本でのBSEはヨーロッパから肉骨粉を輸入したから発生した。一般に食料品は生産者が多くいるので、問題が発生したとき何処で起こったのか特定しにくい。

食の安全の観点から見ると貿易は規制すべきということになってくるんでしょうか?(浜中アンカー)

食品の輸入を通じて病気や病害虫が進入してくるのを防ぐために衛生食物検疫措置(SPS措置)をしている。食の安全を図るためには十分なSPS措置が必要だが、逆に使われるようになってきた。というのは、いろんなGATTの交渉を重ねてきて関税や輸入制限がずいぶん少なくなってきた。国内の産業を保護するためにSPS措置を使おうという動きも出てきている。食の安全のためのSPS措置か、輸入制限SPS措置か判断しなければならなくなっている。

世界貿易機関(WTO)が出来て、このなかにSPS協定がある。SPSは食の安全と輸入制限のバランスを科学に求めている。「科学的根拠に基づかないSPSは認めない。生命・健康へのリスクが存在するか、SPS措置によってリスクが軽減されるか、それについて科学的根拠が示されないと国内産業を保護するためのものだとして規制する。」
総論的には(SPS措置の根拠を科学に求めるのは)誰も賛成だが、輸出国と輸入国の対立が生じる。科学といっても様々な見解があり、証拠も変化する。BSEと人のクロイツフェルト・ヤコブ病が関連しているとイギリス政府が発表したのは1996年になってから。それまでは誰もそれ(BSEと人の病気)に関連があるとは考えなかった。従って、1996年以前にBSEを理由にイギリスからの牛肉の輸入を禁止すると、WTOに違反すると判定された可能性が高い。

日本ではアメリカ産の牛肉については生後20ヶ月齢以下のものに限っている(日本独自の基準)。しかし国際基準ではアメリカ産の牛肉は骨がついていようが、月齢がどうであろうが輸入を認めねばならないことになっている。

今後SPS協定のの解釈・運用が大変重要になってくるのではないかと思う。


2008年 4月 29日 火曜日 農政アナリスト 山下一仁(やました・かずひと):食の安全と貿易


編者感想:GATTやWTOの仕掛けでグローバル化した経済が成立していることは良く分かった。たしかに昔に比べるといろんな食品が比較的安く買ったり食べたり出来るようになった。でもそんなに食べたいかというとそうでもない。20年程前にオランダを旅行していたとき、ある小さな港町で食べたハンバーガーがあまりにまともな味がして、それ以来マックのハンバーガーを食べたいと思って食べたことは無い。どっぷりと中年に浸かって食べ物の嗜好も固まってきたか(笑)?
GATT,WTO,SPS,グローバル化って一体誰のためのものか、誰の利益になっているのか、とつい考えてしまう。

農林水産省のサイトにあるWTO/SPS協定の説明(けっこう分かりやすく解説しています) http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/index.html








テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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