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高木勝(たかぎ・まさる):大手銀行グループの決算と今後の課題に着いて 2008/6/2

6大銀行の3月期決算が発表されましたが、どういう内容だったのですか?(山下アナウンサー)

6大銀行の連結純利益が全体で1兆8600億円。前年度とくらべて34%の減益。2年連続の減益となった。
    減益の理由には3つある。
  1. 本業の業務純利益が前年度比で3.8%下落
  2. 一番大きいのはサブプライムローンに関連する損失。6グループだけで9800億円。純利益の期初の見通しに対して4割を削減する大きさになった。
  3. 保有したてた株式の評価損や中小企業に対する不良債権処理費用が大幅に増えた

銀行経営者はサブプライムローン関連の影響がこれから薄くなるので2009年3月期は本業の純益は0.4%、連結純利益は13.1%の増益を見込んでいる。

銀行・証券・保険こういうものを全て加えると、今年3月現在で(サブプライムローン関連の損失は)1兆6000億円を越えたと見られる。欧米と比べるとその数字は小さいか゛、無視できない。日本の金融機関の収益は欧米と比べて弱いのでサブプライムローン関連の損失額は小さいが、収益に及ぼすインパクトは大きい。

アメリカの住宅価格はここへ来てまた大きく下がっている。住宅着工件数、販売件数そのほか大きな落ち込みを見せていて、まだ底が見えていない。
証券全般に価格の下落が動きがある。従って銀行の経営者が見ているようにサププライムローンの損失処理は終わったといっているが、それは疑問だ。

6大銀行の不良債権比率は1%の前半。一年前とくらべて幾分か改善されている。
自己資本比率は10%から13%くらい。いずれもBIS基準の8を大きくクリアしている。
大手銀行は健全性、自己資本力ともまずまずの状態で推移している。

経営環境はあまりよくないだろう。純利益では3期連続の減益になるかもしれない。その要因は、サブプライムローンの影響が終わっていないこと、景気が後退局面に入っていると、などから貸出残高は伸び悩み不良債権は増えてしまう。株式も低迷し、評価損になる。

6大銀行はりそなを除き公的資金は完済していて、これからという時だが、まだまだ経営基盤は弱い。新しいビジネスモデルが構築できていない。従って銀行株は低迷している。

ROE,ROAといったベースで欧米の金融機関にキャッチアップできるかどうか。そのためには投資銀行業務・投信等の手数料、経費率の削減(で利益を増やし)、リスク管理(信用・市場・流動性)、コンプライアンス(法令遵守)、コーポレートガバナンス(企業統治)、株主への利益還元といった対応が必要になる。


2008年 6月 2日 月曜日 明治大学教授 高木勝(たかぎ・まさる):大手銀行グループの決算と今後の課題に着いて


編者感想:銀行はマネーを使って直接マネーを生み出すのが仕事だから、部分的にも全体的にも金額という数字で直接評価される。おまけに欧米の金融機関ともくらべられるようにもなった。私の子供の頃は、安定していて給料も良い職業として銀行員が一番に上げられていたが、それはとっくに過去のこととなった。ま、それで普通の職業になったということか。








テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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