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農政アナリスト 山下一仁(やました・かずひと):減反政策の見直しと消費者行政 2008/6/17

前回ご自身のお考えも含めて減反政策生産調整政策廃止という噺をしていただきました。その後また動きが出てまいりました。(山下アナウンサー)

5月30日に町村官房長が減反政策を改めることが世界の食糧危機に貢献できるのではないかと発言した。それにたいして与党、政府・農林水産省から反発をうけた。

農林水産省からは、「生産調整というのは減反ではなく自給率の低い作物への転作だ。生産調整を止めると専業農家が打撃を受ける」と反論された。
与党からは、「減反政策をやめれば米は一俵60Kg当たり1万4千円だったものが6千円まで暴落してしまう。だから農家は困るのだ」と反論された。

ただ、「世界的に食糧が不足してかつ日本の食料自給率が39%の状況で、水田面積の4割も減反するというのは国民感情に沿わないのではないか」という町村発言を勇気があると評価する人もいる。

生産調整というのは建前は転作。今ある水田260万haのうち100万haを生産調整している。しかし、そこに麦やダイズを転作していれば食料自給率はもっと上がるはず。実際はこの転作面積100万haの4割程度。のこり6割には何も植えられていない。実質的には減反。また、転作している40万haもはっきりと(何を収穫しているか)していない。兼業農家は転作作物を栽培する技術・労働力が無いので、植えてはみたものの収穫しない「捨て作り」という実態があるのではないかといわれている。

転作のために(補助金として)1千600億円もかけているが、ほんとに転作して収穫しているのは4割を切っていると思う。

生産調整を止めれば米価は暴落するんでしょうか?(山下アナウンサー)

暴落すると言う与党の議員の主張は根拠がよく分からない。おそらくその前提には生産調整しているかなりの部分が、生産調整を止めれば米の生産を復活してしまうということだろう。専業農家で既に転作作物を作っている人はそのまま(米でなく)転作作物を作りつづけると思う。また、転作していない生産調整の農地は耕作放棄されていて、再びそこに米を作るには相当の手間ヒマ・コストをかける必要がある。実際には不可能だろう。

平成5年に米が不作で「平成の米騒動」があり、耕作放棄したところを復田して耕作地を増やそうとしたが、平成5年の米の作付け面積は214万haで翌年はわずかに7万ha増えた221万haになっただけだった。そもそも(生産調整廃止による)米価暴落説は理論的にも実態的にもありえない。

生産調整を止めれば米作の依存度の高い主業農家・専業農家が打撃をうけるといえるんでしょうか?(山下アナウンサー)

本当に主業農家・専業農家のことを考えるなら、生産調整を廃止する。すると一俵1万4千円が9千500円くらいに下がる。その低下する部分を主業農家に財政から補填すれば良い。苔に必要な予算は大体1千600億円くらいで、この金額は生産調整カルテルに入るように農家にはらっている額と同じ。財政負担は同じで、消費者価格は1万4千円から9千500円に下がるので消費者もメリットを受ける。

ところが昨年米価が下がったので、政府は34万トンを市場から買い上げて米価の底上げを図った。また、1千600億円の生産調整の予算を補正予算でさらに500億円上積みして生産調整を10万ha強化する(合計110万ha)という方針を打ち出している。
(たまたま穀物価格が上がっているので)政府が買い上げて売却した米は、新潟コシヒカリで2万3千円、あきたこまちで1万8千円と高値をつけている。(つまりこのまま政府の方針を進めていくと)政府自ら米の値段までも上げようとしていることになる。

これにたいして国民・消費者はどのように反応するか?
そろそろ食管制度に代表されるような戦後の消費者負担型の農政を転換するときが来たのではないかと私は思う。




編者感想:もと農林水産省に在籍していた人にしてははっきりとものを言っている。同じ財政負担米価が下がり、農家への補填もできるのであればいい方法だと思う。たしか、ドイツとスイス(フランスだったな)の農家にも似たような制度があって農業生産物に対してそれに掛かったコストの一部を補助する制度があったように思う。「生産しなかったらお金をあげる」というのと「生産したらお金をあげる」の二つの選択肢があったら、勤勉な日本人なら(世界中の人でも)「生産したらお金をあげる」を選ぶのではないかな。

たまたまなのか、「ビジネス展望」で3回続けて食糧問題が話題になった。環境・エネルギーなどの他の話題とからまっていて食料問題だけ切り離して議論するとこは出来ないってことか。






テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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