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藤原直哉(ふじわら・なおや):サブプライム危機が変えた世界の金融秩序 2008/7/4

要約:ここに来てサブプライム危機の第二波が来た。そう簡単に回復しない世界的な経済危機になった。こういうときはリーダーを変えることだ。
昨年の8月にこの危機が発覚して一旦小康状態になった感じがあったが、今その第二波が来たという感じだ。

世界中で株価の下落が進んでいる。同時に物価の上昇が進んでいる。長期金利も世界中で上がってきている。その中で金融機関の中には経営が限界に来て、大手金融機関の巨額損失がアメリカ・ヨーロッパで発覚した。
デリバティブ取引の中に「倒産スワップ」というのがあって、倒産したらお金を払うというのがあるが、不景気になって破綻懸念の金融機関が続出するとその市場が麻痺してしまう。
アメリカの3大自動車メーカーの経営危機が本格的になってきた。自動車が油の値段の上昇で売れないのと、子会社でやっている金融部門がサブプライム危機で影響を受けたことが原因。
日本もこの一年で急転直下の景気の悪化という感じ。アメリカに輸出の多い中国も同じ。各国金融当局も(この不況に大して)金利を下げるなどの救済策を出して全て手を打ち尽くした感がある。ここで二度目の危機が始まって、打つ手がない状況だ。10年前に日本で金融危機があったが、アメリカやヨーロッパを見ているとそれ以上の混乱になるんじゃないかと思う。

80年前の世界大恐慌の状況と同じだと思う。全世界を巻き込んで、長く続く。そう簡単に回復しない。グローバル化で世界全体が不況、物価が上がると生活が追い詰められてきて社会不安を加速するので、(物価が下がっていった)世界恐慌よりも大変だ。

今回の金融危機の混乱が収まらない原因は、国際金融市場の一番手、トッププレーヤー、その国を代表する金融機関が経営危機に瀕しているという極めて異例な状況がおきているということ。サププライム危機は周辺で起きていることのように思われるが、そうではなくてその国のトップ金融機関が経営危機に瀕している。
アメリカの金融がおかしくなっている。ドルが売られている。アメリカの経済がつぶれそうな状態。

今、世界を見渡すと、力を持っているのは金融資本・金融機関ではなくて資源をもっている中東の国々、ロシヤ、資源企業、資源商社。お金から物に権力がシフトしている。工業国から資源国に強い力が移っているのではないか。

今回のサブプライム危機でいえるのはディリバティブズの信用が根本的に揺らいでいる。この市場全体の規模は兆の次の京の単位である。これが揺らいでいくと金融そのものが揺らいでいく。損失が巨額なため、国家といえども損失の補填は出来ない。実際のところ、処理できる範囲でなければ表に出していない。のこりは(国が)飛ばしているのが実態。

産業・経済の危機、巨大な経済危機で、現在の金融システムが抜本的に変るんだろうと思う。特に市場原理主義、市場に何でも任せようとか国際金融資本が世界を動かす時代とか言うのは終わったのだと思う。あらためて金融と産業が車の両輪になってディリバティブズなどの投機的な金融取引は大幅に制限されるとおもう。また、弱ったアメリカにかわる世界覇権の国はないので、どういうシステムを作るかというところからの出直しになってくる。

日本は政府も金融機関も大企業もマスコミ用の報道を見ていても、事態の深刻さがまだ全然理解できていないのではないか。株主総会での発言もインターネットで載っているが、この一年間で起きた抜本的な変化を感じているトップの話はほとんど出ていなかった。激しい市場の変動になすすべもなく、同時に国民の怒りを受け止める力ももはや持っていないと思う。総理大臣が「物価の上昇は仕方がない」なんていうんじゃ国民はたまったものではない。

とくに今年は秋以降大変なことになると思う。ここまてトップが何も考えてないというのでは、生活防衛・企業防衛は自分で身をまもるという基本的な態度を忘れることは出来ない。

30年前の石油危機のときもそうだったが、こういうときはまずリーダーを取り替えなくてはダメだ。アメリカの力に頼っているだけでは国が回らなくなってきた。これは非常に大きな転換だ。

お金は金融市場のあふれているところにはあふれている。これを有効な投資に回せば経済は持ち上がっていく。それがほとんど唯一の不況と物価高を克服する出口だ。余っているお金を、国民・企業の同意を取り付けて未来に向けて建設的な未来志向で投資をする。そういうことをするには、まずそういうリーダーでなければだめ。ことしありたりリーダーを利取り替えないと組織が危うくなるようなところが政治でも経済でも沢山出てくるのではないかと思う。


2008年 7月 4日 金曜日 経済アナリスト 藤原直哉(ふじわら・なおや):サブプライム危機が変えた世界の金融秩序


編者感想: 第一次オイルショックの時はオイルショックから一年たって田中角栄から三木武夫に第二次オイルショックのときは福田赳夫から大平正芳に代わっている。しかし特段国内外の経済システムが変ったような記憶はない。騒ぎが治まったらまた昔どおりの加工組み立て貿易立国に戻っていった。
 今回は以前の経済危機とは違っている。アイデアや自信のなさを「グローバル」の言葉で隠すことの出来た時間はすぎ、身についた言葉で未来を指し示す時が来たってことか。福田首相はじめ現在のリーダーの方々にはご苦労さんとねぎらい、交代してもらうのがまずやるべきことだと私も思う。たしかにこの経済危機についてトップは何も考えていないし、考えている人がトップになっているとは思わない。戦後の流れのなかで前任者と似たような手続き・状況を経てトップになり、たまたまこの経済危機に遭遇したに過ぎないのだから。

テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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