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内橋克人(うちはし・かつと):GDP下方修正の必然 2008/3/11

明日内閣府は去年2007年10月から12月期のGDPの成長率の改定値を発表する
この1月14日に同じ期間の速報値を発表している。実質GDPは前期に比べて0.9%増、年率換算で3.7%の増だった。
GDPは回復基調かと思われた。いざなぎ越えといわれた日本の景気は持続し、回復拡大の印象を与えた。

しかし、内需産業、地方、中小零細企業に携わっている人は首を傾げざるを得なかった。

3月5日に財務省が法人起業統計を発表た。すでに企業収益は悪化に転じ、設備投資が前年同期に対して-7.7%落ち込んでいることを示した。
3四半期でみると3回続けてのマイナスとなる。
内閣府が1月14日に発表した実質GDP0.9%増も、その0.5%は設備投資の拡大による押上げ効果によっていた。
(ここにきて設備投資が落ち込んだという新しい発表があったので)残りの0.4%は外需によっていた。内需はほとんどゼロ。

景気回復の実感無しにいざなぎ越えといわれる景気は終焉のときを迎えると思われる。

実質GDPの修正値は0.9%から0.7%になるのではないか、年率換算だと3.7%が2.4%になる。
内需が増えていない、外需一本槍のところにサブプライムローンの破綻で外需の設備投資計画は見直しせざるを得ない。

サブプライムローンの破綻が象徴するアメリカの虚構の繁栄 「一つの時代の終わりとみるべき」ジョージ・ソロス氏

所得の伸び悩みのより、外需から内需への切り替えは出来なかった。労働者の1/3が非正規雇用でそのうちの77%が年収200万円以下のワーキングプア
72%の労働者が資本金1億円以下の企業で働いていて、賃金が低かったところはさらに低くなり、その格差は広がっている。
1997年度と2006年度の比較によると、一人当たりの人件費は、資本金10億円以上の企業では -1% 、資本金1000万以下では -15% 。大企業製造業では +8%。

日銀が描いた、景気のけん引役が企業セクターから家計セクターへと移っていくと言うシナリオは、絵に描いた餅になった。

景気は二つのエンジン(内需・外需)で飛ぶ飛行機に例えられているが、現状は外需のみの片肺飛行。
溜め込んだ外貨も円高で目減りしている。

2008年 3月 11日 火曜日  評論家 内橋克人(うちはし・かつと)


編者感想:大企業部門でのみ景気回復が見られたが、それも派遣、パートによる人件費切り詰めによる効果が大きかったのだろう。今回の景気回復は一種のゼロサムで一部のリッチをさらにリッチに、多くの人々が新たなプアーになったということか。それなのに何を根拠に日銀はいずれ家計セクターが景気のけん引役になると予想したのだろう、不可解。

テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

内橋克人(うちはし・かつと):広がる穀物輸出規制 2008/3/4

世界の食料事情が急変している。ダイズ、トウモロコシ、小麦など外国への輸出を制限・規制する国が増えてきた。
 インドは昨年の10月に一部高級米を除いて米、小麦の輸出禁止。
 ベトナムは昨年7月以降新たな米の輸出契約を禁止。
 ロシアは昨年11月から大幅な輸出税を導入、小麦の10%、大麦の30%。
 アルゼンチンは昨年3月小麦の輸出登録を停止。
 中国は今年1月からダイズ、トウモロコシ、ソバの輸出抑制措置を導入
 中国産餃子事件について中国側の強気の背景には、中国からの輸入が無ければ日本の食は成り立たないのだというしたたかな計算がある。

中国はこれまで外貨獲得の為に税の還付など輸出優遇政策を取ってきたが、これを廃止した。
新たに輸出穀物の60品目について5%から25%の輸出税を課す。そばは20%の輸出課税、いずれ我々の食べるソバは高くなる。
政府が輸出管理体制を強いていく。数量割り当て制。

穀物価格の上昇により中国の輸出業者は輸出を増やそうとする。同時に国内での需要も拡大しているのでますます食糧需給が逼迫する。食料のインフレ懸念が高まってきた。

バイオ燃料ブームで穀物食料の国際価格の高騰が引き起こされた。そのなかで各国は国内需要を満たそうとするようななった。
食料安全保証のために、将来の穀物不足に備えて国内に穀物の在庫を積み増そうとしてきている。

日本は『農産物を作れるのに作らせない、買わせる』という政策が取られてきた。
これをいかに転換させていくか都市の消費者・農村の生産者は考えないといけない。食料自給圏(食のアウタルキー)を作ることが緊急課題ではないか。

世界の穀物相場が高騰する中で日本の米だけが激しく値下がりしている。
水田耕作が成り立たなくなってきている。また、飼料穀物の高騰により畜産・酪農がますます厳しい状況に置かれている。
例えば、山形県酒田市では飼料用の米(大粒で、収量の多い品種。価格は食用の米の10分の1)を大幅に増やす施策を実行している。
地元で取れた米で生育した豚ということで高級感・地域ブランドを高めることができる。

過去の農業政策を正すべきときに来ている。

2008年 3月 4日火曜日   評論家 内橋克人(うちはし・かつと)


編者感想:食べるものが無くなった時の苦しさを知る人は外国には多いけど、日本人には少ないということか。食糧不足がきっかけで革命や王朝の交代を繰り返した世界標準の歴史を持つ国々の感覚が伝わってきた。そういう意味では日本は幸運な国だと思う。この幸運を未来にも繋ぐには「過去の農業政策を正すべき」。

テーマ : ビジネス展望
ジャンル : 政治・経済

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当ブログの編集者は東京都在住40代後半男性(現在失業中)です。就職したら頻繁には更新しなくなるかもしれません。

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